音楽:赤い公園(新体制)
どうも、たけです。ボーカルが変わって新体制になった赤い公園というバンドを紹介します。
わりとメジャーなバンドっぽいですが僕が知ったのは最近で、最新の2曲だけの再生リストを作って延々とリピートするくらいドハマりしています。まずはそのうち1曲お聞きください。
たまらん。クールでポップでとろけます。MVもすばらしい。サムネイルにもなっている1:18からの振り付けが好きすぎる。
このバンド、なんと2017年8月末にボーカルが脱退しています。そこから活動休止期間を経て、2018年5月に新しいボーカル石野理子を迎えて復活を遂げています。その後は上記の曲と後に紹介するもう一曲のMVがYouTubeで公開されています。この新ボーカルの石野理子は元・アイドルルネッサンスという解散したアイドルグループのメンバーだったそうで、ボーカルを失ったロックバンドとグループを失ったアイドルが手を取り合うことになったわけです。その化学反応が素晴らしい。
もともと作詞作曲を担当しているのはギター&コーラスの津野米咲ということなので、曲を作る人物は同じなのですが、新曲達は「抜けた穴を補う」のではなく「新たな個性が加わった」というポジティブな変化を見事に遂げています。僕はチャットモンチーが好きなのでドラムの高橋久美子脱退前後でのチャットモンチーの壮絶で素晴らしい進化を知っているだけに、こういうバンドの進化は興味深く見守っていきたいです。
では、ここで新体制になって最初に発表された「消えない」という曲のMVを紹介します。がっつりなロックナンバーであると同時に、MVで元アイドルのボーカルが踊っているという素晴らしさ。ボーカル脱退の経緯を踏まえて聞くと歌詞も響きます。
作詞作曲を担当している津野米咲という人、調べてみるとタルトタタンというユニットの「某ちゃん」という曲の作曲をしていることがわかりました。いずれタルトタタンも紹介しますが僕はこの曲がかなり好きなので、もともと好みなのだと思います。人の個性に合わせてポップな曲を作ることが得意なプロデューサー気質の人なのかもしれませんね。
旧体制でもベスト盤除いて4枚のフルアルバムを出していて、かっこいい曲が多いです。そちらも紹介しておきます。
それでは。
今月のいいね 2019年3月編
どうも、たけです。せっかく作ったコーナーを忘れていました。今月SNSなんかで気になったものをざっくり紹介していくコーナー、2019年3月編です。
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アジカンGotch主催の音楽賞アップルヴィネガー
ASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカルの“ごっち”こと後藤正文が設立した、この一年に発表された新進気鋭のアーティストのアルバムを対象とした賞である『APPLE VINEGAR -Music Award- 』に、以前このブログでも紹介した中村佳穂の“AINOU”が大賞を取っていました。
www.applevinegarmusicaward.com
shogakuyonensei.hatenadiary.com
特別賞を取っているKID FRESINOの“ài qíng”もよく聞いていてオススメです。ゴッチ、音楽好きすぎでしょう。審査員には僕の大好きなチャットモンチーの福岡晃子も。
落書きを風景写真に変換する「GauGAN」
前回に引き続きGAN関係。落書きしたレイアウト通りにリアルな風景を作ってくれる技術です。やはり技術は何に使うかが肝心ですね。わかりやすく便利でおもしろい。こうなってくると技術力というよりアイデア勝負のようにも思えます。
ひつじのあゆみの課金論
みんなSUZURI People始めないかな~と思って書いた文章。(リンクを踏むのは面倒なのでスクショを貼っています) https://t.co/Q7HXzAlQkF pic.twitter.com/1Pw5lJyGpq
— hitsujino ayumi (@hitsuayu) March 13, 2019
普段から楽しませていただいているひつじのあゆみというツイッタラーの方ですが、この方のこの手の話には大賛成です。推し芸人の金属バットがM-1準決勝まで行って売れてきてやっとバイトを辞められるかどうか、ということと、普通のサラリーマンが普通に仕事したらそれ以上の給料をもらえていることとの整合性が自分の中でいまいち取れていません。能力の高いクリエイティブな人たちがちゃんとファンの熱量に比例した収入を得られる世の中になってほしいものですね。お年玉をもらったあとなど金銭的な余裕があるときには積極的にお金を出していきたいものです。
IQOOのロゴアニメーション
平岡政展という方が製作したという、プロモーションアニメ。よすぎる。こういう滑らかにめくるめく変化していくのは気持ちいいです。緩急。少しAKIRAを思い出すむにむに感。
霜降り明星 粗品 R-1優勝
R-1優勝しました
— 粗品(霜降り明星) (@soshina3) March 10, 2019
そんな僕より間違いなく面白いのが、せいやです
霜降り明星をよろしくお願いします
お笑いには詳しくないけれど、ひつじのあゆみさんの意見にとても納得。
粗品が昔からやってるネタで優勝したというよりオールザッツ獲った頃から2020年前後のお笑いをやってたと考えるほうが自然な気がするな。
— hitsujino ayumi (@hitsuayu) March 10, 2019
M-1でこのセンスがおもしろいことを教育して、そのセンスでR-1を優勝したかのような。その後、「霜降り明星のだましうち」という冠ラジオの放送で、粗品が「さみしい」「R-1優勝したこと忘れてほしい」などといって泣き出して驚きました。若くしてお笑いの賞レースを勝ち切ってしまった心情としてそういうことになるのかと。これはかなり衝撃的な放送でした。せいやもびっくりしてる様子でした。
霜降り明星、完全に新生代のリーダー感がありますし、4月からはオールナイトニッポン0も始まるので追いかけていきたいです。
雪下ろしに革命?どんどん滑り落ちる発明品
雪下ろしというはるか昔から行われていたであろう仕事において、今になって新しい道具が誕生するのかと感動しました。「車輪の再発明」という「すでに最適化されたものを改めて発明しようとする無駄手間」という意味で皮肉るときに使う言葉もありますが、次世代の車輪が新発明される可能性も否定できないよなと思わされます。
Boston Dynamics : Handle Robot Reimagined for Logistics
最強のロボット開発企業、Boston Dynamicsの新作です。開発ペースが異常。どんどん産業的実用が現実的になっていますね。圧倒的です。
すこし少し解説すると、二輪であることで小回りが利く上に、立っているような姿勢から前かがみまでを使うことで手の届く範囲が広くなっています。重たいものを持つために重たそうなバッテリーなどの危機が入った重たい黒い塊をカウンターウェイトとしてお尻のところにつけていますが、これの反動などをうまく使って重たい荷物を持ち上げています。そもそもロボットには箱と隣の箱を区別することすら難しかったりするので、ちゃんと積まれた箱それぞれを識別して次の場所に積んでいくことを自律的に、これだけ長時間ミスらずにやってのけるのはすごいです。作業時間の長さが、本気で実用化を目指していることを示していますね。実験用ならこんな長時間動ける必要はないので。
VR学校
通信教育みたいなものに関して、決まった時間に学校に行くことの「強制力」は重要だよなと思っていたので、こういうのは程よい選択肢な気もします。VRチャットをやってみたことはないですが、こういうのってどのくらい臨場感あるんでしょうね。ぼちぼちヘッドマウントディスプレイを買おうと思っているのでVRチャットとか試してみたいです。未来感があっていいと思います。
レーザーと花火による航空ショー
これはぶちあがりますね。やるとして、このくらい派手にやってのけるのはすごいです。こういうすごさで圧倒してくるものにあこがれます。
以上、2019年3月編でした。
これまでのいいねはこちら。
音楽:その他の短編ズ
どうも、たけです。「その他の短編ズ」という女性二人組のアーティストを紹介します。ジャンルでいうと何になるのかよくわかっていませんが、ゆるゆるながら個性的で心地よい音楽をやってる人たちです。
まずは曲を紹介。
Conga
どこか民族的な雰囲気がただよう曲です。同名のアルバムの表題曲。片方が歌詞を歌ってる間、もう一人が「らららら」歌ってて、役割を入れ替えた後、また二人でぴしっと一緒に歌うところが否応なしに気持ちいいです。他の曲でも輪唱(「かえるのうた」ぶりに聞きました)とかしていて、シンプルながらも心地よい二人のハーモニーが魅力です。
島の神様/プランクエクステンド
ライブ映像。「島の神様」「プランクエクステンド」という二曲を続けて演奏しています。ゆるいというかか弱いというか、子犬みたいな雰囲気でありながらしっかりと独特の世界観を放っていて、引き込まれました。
B.B.B(ビーボーイバラード)
僕がその他の短編ズにはまるきっかけになった曲。音量が小さいです。
ヒップホップのラップを歌う
来世はB-boyになりたい
優しいB-boyの方が好き
私まだ全然B-boyじゃない
という歌詞にめちゃめちゃグッときました。こういうゆるく淡々としているけれど、どことなく祈りが漂う雰囲気が好きです。僕自身が「来世はひょうひょうとしたい」と思っているので、こういった漠然とした憧れと諦念が響くのかもしれません。
Apple Musicでは「Conga」と「He/Me」というアルバムが聴けます。特に「Conga」はコンパクトでいいアルバムなので最初にオススメです。
最近の食費節約戦略
どうも、たけです。自分で食事を用意するタイプの小学四年生である僕が、最近試している食費の節約術を紹介します。
反省と基本ルーティン
もともと何のイベント性もなく記憶に残らない消耗品にお金をかけることが好きじゃないのですが、最近ついつい食欲に任せてラーメン屋や王将に通ったり、コンビニで妙に高い食事を買うことが増えていました。最近ひどくなっていたことに反省して食費を節約することにしました。僕は手間が無理なので自炊は一切しないため、ある程度お金がかかるのは仕方ありませんが、さすがに一食800円とかは贅沢過ぎます。
そこで、自分をある程度満足させた上で食費と時間を節約する方法を試行錯誤中です。今のところの作戦としては、基本的には次のルーティンを目指します。
- 朝は食パン(安い)
- 昼は給食や近所の大学の食堂で栄養補給(500円以内)
- 夜はおなか一杯になればいい(100円程度)
栄養は昼食と野菜ジュースで取ります。昼におかずを食べて、夜に炭水化物を食べる感じです。今まで夕食で贅沢しがちだったので、これをなるべく自分が満足できるように回していきたいです。
僕の中では「手間がかからないこと」と「気が向いたときにすぐ食べれること」が重要です。例えばお米は食べたくなってから炊いてたら時間がかかりますし、先に炊いておいても炊き上がった時には食べたくなくなってるかもしれないので、全く炊く気になりません。まだ自分でお米を炊いたことがないので炊き方がよくわかってないのもあります。食に興味がないわけではないのですが、グルメモードとそうじゃないモードをちゃんと分けていきたいです。
自分の食欲分析
自分が食事で無駄な贅沢をする原因となっている衝動的な食欲をよく振り返ってみると、大きく次の三つのタイプがあるっぽいです。
- 麺類をたらふく食べたい
- お肉を食べたい
- 甘いものを食べたい
このそれぞれについて対策していきます。
麺類をたらふく食べたい
これが一番大きく、かつ常にある欲求です。「好きな食べ物は?」と聞かれたら僕は「麺類」と答えるほどで、この欲求からラーメン屋さんやうどん屋さんに頻繁に行ってしまっていました。この欲望を満たすために、家でパスタを好きなだけ食べることにしました。百均とかで売っているパスタを茹でて湯切りするための容器を使います。
この手の容器には「水とパスタを入れて、パスタの茹で時間に〇分追加してレンジにかけてください」と書かれていますが、最初から熱湯を入れた方がおいしくできます(そう思うとこの形の鍋が欲しい)。熱湯を入れる場合はパスタの茹で時間と同じ時間レンジにかけて沸騰を維持します。お湯をたっぷりめに入れることで麺が引っ付いたり茹でムラができるのを防ぐことができます。容器に網状の部分があるのでそこから湯切りして、お皿に移して市販のパスタソースを書ければ一丁上がりです。最初は茹でた容器でそのまま食べていましたが、今はちゃんとお皿に移して食べています。この容器は凹凸があるなどして洗いにくいため、お皿に移してからソースをかけた方が総合的には手間が少ないからです。
ある程度まともで安いパスタソースなら一食70円くらいなので、麺と合わせて100円程度でたらふく麺を食べられます。パスタは業務スーパーなんかに行くとえぐい量でまとめ売りしています。
最近は毎晩これですが、「今日はどのソースにしようかな」と選ぶのはわりと楽しいですし飽きません。飽きないことにしています。パスタの径を細めと太めの2種類用意しておいて、気分やソースに合わせて変えることでワンランクアップします。
お肉を食べたい
自分でお肉を買ってきて家で焼くのがいいのでしょうが、フライパンを使うのはかなり面倒です。お肉が食べたいときはもう松屋に行ってキムカル丼を食べます。普段お米も食べないので、お肉食べたい欲とお米食べたい欲が高まった時には昼食のタイミングで松屋に行っていいことになっているのです。お昼は500円までオッケーですし、お肉から得られる栄養を取るターンと思えばオッケーです。これがたまに入ることで食生活がキラキラしますね。
甘いものを食べたい
パインアメを1kg買いました。甘いものが食べたくなった時はこれを舐めます。解決。
おわりに
ひとまず最近はこれで満足できています。記憶に残らない食事で贅沢しても何にもならないので、日常の食事に求めるグルメの基準はなるべく下げていきたいものです。
テーマパーク4096 - 半そで
どうも、たけです。
今回は小野法師丸という今はwebライターなどをされてる方が「テーマパーク4096」という個人サイトで連載していた「半そで」について紹介します。個人サイト黎明期?の「やってみた」であり、文才とアイデアに溢れていてとてもおもしろいです。
上記URLのページ左側にある「半そで」を開くと見れます。
これは小野法師丸さんが2001年9月からの数か月を半そでで過ごしてみた日々を綴った日記です。魅力をポイントごとに紹介していきます。
筆者が陰キャラ
この企画を味わい深くしているのは、小野法師丸さんがいわゆる「陰キャラ」側であることです。当時趣味でのサイト経営者は珍しかったこともあるのでしょうが、「おれこんな企画やってんすよ~」とひけらかすことなんてできず、職場の人や友人に奇異の目で見られながら半そでの日々が進行していきます。これは「寒さに耐える企画」というより「半そでで過ごす企画」であり、その苦悩がおもしろい。例えばこんな感じ。
◆ 01/10/28
職場で年に一度の写真撮影があった。部内メンバーが揃って写真を撮るのだ。
比較的カジュアルな格好でいてもよい職場なのだが、さすがにこういった写真撮影の場では男性は全員スーツ姿。私もネクタイは締めたのだが、着ているのは半そでのワイシャツだ。普段は周囲の雰囲気になんとなく埋没できる私も、今回ばかりは目立ってしまう。
「あれ、上着忘れたの?」
何も知らない同僚が問う。「いやー、まあ…」などとごまかす私も心中おだやかではない。俺はあんたなんかよりずっと上着のことばかり考えている。
「季節感ねえなあ!」
上司にもスカッと言われてしまった。意味不明の笑顔でごまかすが、心ない狼藉にうちふるえる私をわかっていただけるだろうか。季節感?俺はあんたなんかよりずっと季節を感じてるよ、むき出しになった手首からひじにかけてな!
ついつい語調も荒くなる、半そで試練の日。
◆ 01/12/14
明日は同期入社のメンバーで忘年会がある。(中略)
ああ。きっとみんな長そでだよなあ。
一縷の望みを託してみたいが、やはりどう考えても長そででしかあり得ない。どうしよう。半そでのおかげで人間関係までネガティブに考えるようになっている自分がいる。
このように試練の日々が続きます。寒さだけでなくコミュニケーション面での戦いと工夫もこの企画の魅力です。
いろんな半そで
この企画は半そでであればいいので、半そでを重ね着するなどたくさんの工夫が行われます。
◆ 01/11/05
「半そでで寒くない?」
今日は職場で同じことを3回も言われた。相変わらず「いやー」とか「まー」などとごまかしているのだが、3回のうち2回は朝晩と時間を置いて同じ人から聞かれたので、きっとほんとに寒そうだなあと思われていたのだろう。
「あれ、半そでのフリース着てんの? あー、そでまくってるだけか」
いや違う。私が着てるのは半そでのフリースです。
腕まくりしているのと勘違いされるのも無理はない。半そでのフリースなんか売ってるのは見たことがないからだ。そんな見かけないようなものを私が着ているのは、長そでのフリースを買ってきて自分で切っているからだ。
オリジナル半そで発動。まくるべきそでなんかありはしない。
◆ 01/11/11
近所のスーパーでジャンパーを買った。
当然長そでのジャンパーだから、そでを切らなくてはならない。長そでに生まれつつ買われてすぐさま半そでにされる宿命を背負った、かなしみのジャンパー。
トレーナーの類はこれまですそあげテープで半そでに自ら改造してきたのだが、中綿も入った厚手のこのジャンパーは、さすがに自分で加工するのは難しい。スーパーの袋に入れたまま、衣類の直しを専門に受け付けている店に立ち寄る。
「すいません、このジャンパーのそで、半分くらいに切ってほしいんですけど」
「えっ、半そでにしちゃうの?」あえて半そでという言葉を使わないで注文した私なのだが、店のおばちゃんの口から期せずして聞いてしまうこととなった。やっぱり私がしようとしていることは半そでなんだ。
「どれくらいの長さにいたしましょうか」
「えーと、どうしようかな、この辺くらいかなあ」
「なんなら着て確かめてみますか?」いや、私もそうしたいのはやまやまなのだが、着てみるわけにはいかないのだ。そのジャンパーは現時点ではまだ長そでなのだ。
藁にもすがる思いで様々な工夫をしています。「半そでしか着ない」というレギュレーションがかなりストイックです。
半そで哲学
半そですぎて筆者がどことなく哲学めいた考え方に至ったりします。
◆ 01/09/22
昨日は雨が降っていたこともあって急に肌寒い1日だった。
これまでは比較的余裕で過ごしていたが、いよいよ表れ始めるこの企画本来の厳しさ。出勤前の限られた時間の中、状況を冷静に判断し、半そでを重ね着して出勤。
半そでを重ね着しても、長そでにはならない。半そで+半そではノットイコール長そでなのだ。一見不思議に感じられるかもしれないが、これが半そでの方程式。数学的に考えれば、これは9+9が99にならないこととよく似ている。
それでいて9+9が18になってしまうのに対して、半そで+半そではあくまで半そでのまま。こういうところに数字の枠におさまらない半そでの独自性がある。
◆ 02/01/09
通勤電車の中で感じる、人の長そでのぬくもり。
新年がらみの休みで空いていたラッシュアワーもいつもの混雑に戻り、私のむき出しの腕にも他の乗客の長そでが触れるようになってきた。満員の車内で目をつぶれば、それはもう長そで感覚。あたかも自分が長そでを着ているような錯覚に陥る。
それでいて実際に着ているのは確かに半そで。日常の生活シーンでは数少ない半そで安全地帯と言える。
以上、「半そで」の紹介でした。こういうタイプのおもしろい文章、書けるようになりたいな。
P.S.
こんなに引用して大丈夫なんでしたっけ。大丈夫じゃなかったらすみません。
音楽:志人
どうも、たけです。志人(「シビット」と読みます)というアーティストを紹介します。「吟遊詩人」でありHIPHOPにとどまらず「志人」というジャンルとしか言えない圧倒的な人です。
僕はまだ志人のことをあまり詳しく知らないのですが、とにかくすごさに圧倒されています。圧倒的なスキル・歌唱能力と、異様に堅い韻、スピリチュアルな世界観が印象的です。とにかくすごさを感じてみてください。
これはスガダイローというジャズピアニストとの即興セッションです。
続いて、TABOO1の「禁断の惑星 feat. 志人」。これは日本語HIP HOPの名曲とされていて、僕がHIP HOPを聞くようになったきっかけの一つでもあります。MVでサンプリングされている「ファンタスティック・プラネット」という映画を見てみたりもしました(それなりでした)。
志人のバースの韻の密度が異常なので紹介します(歌詞はYouTubeのコメント欄から拝借)。同じ色のところが韻を踏んでいます。
ここは禁断の惑星 忘れ去られた革命
漠然とした雑念の広がる発展の脱線
核戦争に敗れ悪戦苦闘する文明
君の住む楽園の百年後
太陽なんてとうの昔に死んだよ
地下の核シェルターで人間は細胞のみでの生活を始める
機械任せで未来泣かせな博士の異常な愛情により
バイオ倍増し大量のプルトニウムの雨が地上では降るという
連ねた理由など無いのに上辺だけで比べたりするから地球は宇宙の中で孤立化する取り憑かれて疲れた プラネタリウム
アイロニカルな 最後になるか 愛を抱くか君自身が太陽になるんだ πの 解を担う パイオニア 先読みな
再処理は早いところ対処しないと防壁破り砲撃の恰好の標的
誤作動により放射能汚染 オーバードーズした六ヶ所
国家暴力 目下冒涜を説く 教科書じゃ消化不良だ 坊や
濃密...。文脈や世界観を統一しながらこれだけ押韻するのは日本語力がえげつないです。これだけの韻に、とても聞きやすく流れるようなフロウが合わさることでとても聞き心地がよく中毒性があります。
先のスガダイローとのコラボアルバムの曲です。すごい。
とにかく志人の曲を聴いていると「なんかすげーーーーー」と圧倒されます。特に韻の密度には衝撃を受けました。おすすめです。
デイリーポータルZ - 名前はマダない
どうも、たけです。今日はデイリーポータルZで行われていた「名前はマダない」という企画を紹介します。「~という現象に名前を付けたい」というテンプレがありますが、そういう現象に実際に読者投稿で名前を付ける企画です。クリハラタカシという漫画家とかイラストレーターとか絵本作家とかしている人が主催しています。
この企画の良いところは、大喜利的に命名された名前がとても「うまい」ことが一つですが、そもそも命名対象となる現象のチョイスがすばらしいのもポイントです。「あるある力」がめちゃくちゃ高いです。そうした現象をクリハラタカシさんがおしゃれ漫画で描いています。印象に残っているものを紹介していきます。
幼稚園の送迎バスの園児の頭の上の空間
うまく書き直して別の字に書き直した文字
24時を過ぎて、明日の予定が今日の予定になっている現象
道に出たい車の後ろを通っているときに車がいなくなる現象
手を使わず、頭を振って髪形を直すこと
などなど。こちらに一覧表もあります。お楽しみください。