ボードゲーム:十二季節の魔法使い(Seasons) 紹介&感想
四季の変化に合わせた戦略が重要! 豊富なカードとドラフトを楽しむボードゲーム「十二季節の魔法使い(Seasons)」の紹介&感想です。
概要
- プレイ可能人数 :2~4人
- ルール説明時間:15~30分
- プレイ時間:20~50分 (プレイ人数×10~15分くらい?)
ダイスフォージと同じデザイナーが手掛ける、魔法使いとして魔法アイテムや使い魔を駆使して対戦するゲームです。四季×3年で計12季節闘います。カードの組み合わせとサイコロの選び方が重要で、引いたカードを活かす戦略を臨機応変に構築する必要があります。カラフルで豊富なコンポーネントと個性的なカードを触っているだけで楽しさがあるゲームです。
このゲームの大きな特徴は「季節ダイス」の存在です。季節に応じてプレイヤー数+1個の季節ダイスを使います。
各ラウンドの最初に(ゲーム内の)今の季節に合わせたダイスを振り、それらを各プレイヤーが順にひとつずつ選んで獲得していきます。この獲得したダイスの模様に応じて次のいずれか効果を得られます。
- 描かれた魔力トークンを獲得
カードを召喚する際などに用いる魔力トークンを獲得します。季節に応じて出やすい魔力トークンが異なります - 召喚ゲージを増やす
星が描かれているダイスを取ると、カードの召喚枚数上限である「召喚ゲージ」を増加させることができます - 変転する権利を獲得
魔力トークンをクリスタル(勝利点)に変換する「変転」を行う権利を得ます。変転のレートは季節によって変わります - カードをドロー
山札から新たにカードを引くことができます
さらに、全員が獲得したのちに一つ余ったダイスに描かれたドットの数だけ、ラウンド終わりに時間が進みます。このように、自分のアクションをうまく運び、相手の妨害をし、さらに時間の進み方をコントロールすることが全てこのサイコロ選びにかかっているのです。その攻防を行いながら、手にしたカードをうまく組み合わせて戦略を構築していきましょう。
また、このゲームはBoard Game Arenaでもプレイできるのでお試しあれ。フル拡張で遊べます。
小学四年生たちの感想
たけ ☆4.0
所有ゲーム。苦手なタイプのゲーム。引いたカードの合わせて臨機応変に動くのが下手なところがある。また、単体で強いカードを集めはするが、使うべきタイミングが偏っているせいでまとめて召喚できなかったり、組み合わせで強くならなかったりしてうまく連携させられずに終わることが多い。ざわとむるとやったのが初プレイであったが、5回ほどやって一勝もできなかった。むるのリクエストで買ったボドゲでボコボコにされたため「買わなければよかった」という気持ちが溢れたのを覚えている。Board Game Arenaでもわりとやってみたがあまり上達しない。強いカードとそうでもないカードの差が大きく、カードの引き運が勝敗をわりと揺さぶることは否めない。ただし、やはり大きなところで強い弱いは明確にある。変転はかなり大きな得点源であり、これをいかに使いこなすかが鍵のように思う。2人プレイが一番がっつり楽しめる印象。せめて3人。4人は複雑になりすぎるのと待ち時間的にきついように思う。
むる ☆5.0
現時点でおれの一番好きなゲーム。「ドミニオン」や「デウス」、「世界の七不思議(7 Wonders)」も好きだし、明らかにカードを使うやつがお気に入り。小学校幼稚園の頃にカードゲームばっかりやってたので、カードを引くときに脳が気持ちよくなるように躾けられている。ダイスをじゃらじゃら振れるのもの楽しい。コンポーネントがめちゃめちゃ充実している。魔力の色は火が黄色なのがちょっとわかりにくいけど… カードとダイスを使う時点で運要素はたっぷりだし、一部かなり強いカードもあるけど、ドラフトシステムによってそれが弱められているのもいい。最初のセット次第でクリスタルが重要だったり、魔力が重要なだったりと、全体の流れが回によって変わるのも魅力。ドラフト中に考えたコンボが上手く決まったり、引いたカードを上手く戦略に組み込んで状況を打開したりしたときの気持ちよさは半端じゃない。「時のブーツ」で相手のコンボズタズタにしたときとか昇天しそう。おれはこういう、ランダム要素によって決定した初期状態から緩やかに戦略を決定し、運による変動も組み込みつつ臨機応変に戦略を変えていくタイプのゲームが好き。先をちゃんと読んでプレイするのが苦手なので、運要素によって大まかなビジョンだけ持って、あとはその場その場で考えればいいのが楽なのもある。逆に情報が出尽くしていて、手番の数などもしっかり考えて相手を追い込むようなゲームは苦手。よく考えたら拡張セットやったことないんですよね。ぜひプレイしたい。4人までプレイできるけど、タイマンが一番面白いですね。☆5.0をあげちゃいましょう。