音楽:志人
どうも、たけです。志人(「シビット」と読みます)というアーティストを紹介します。「吟遊詩人」でありHIPHOPにとどまらず「志人」というジャンルとしか言えない圧倒的な人です。
僕はまだ志人のことをあまり詳しく知らないのですが、とにかくすごさに圧倒されています。圧倒的なスキル・歌唱能力と、異様に堅い韻、スピリチュアルな世界観が印象的です。とにかくすごさを感じてみてください。
これはスガダイローというジャズピアニストとの即興セッションです。
続いて、TABOO1の「禁断の惑星 feat. 志人」。これは日本語HIP HOPの名曲とされていて、僕がHIP HOPを聞くようになったきっかけの一つでもあります。MVでサンプリングされている「ファンタスティック・プラネット」という映画を見てみたりもしました(それなりでした)。
志人のバースの韻の密度が異常なので紹介します(歌詞はYouTubeのコメント欄から拝借)。同じ色のところが韻を踏んでいます。
ここは禁断の惑星 忘れ去られた革命
漠然とした雑念の広がる発展の脱線
核戦争に敗れ悪戦苦闘する文明
君の住む楽園の百年後
太陽なんてとうの昔に死んだよ
地下の核シェルターで人間は細胞のみでの生活を始める
機械任せで未来泣かせな博士の異常な愛情により
バイオ倍増し大量のプルトニウムの雨が地上では降るという
連ねた理由など無いのに上辺だけで比べたりするから地球は宇宙の中で孤立化する取り憑かれて疲れた プラネタリウム
アイロニカルな 最後になるか 愛を抱くか君自身が太陽になるんだ πの 解を担う パイオニア 先読みな
再処理は早いところ対処しないと防壁破り砲撃の恰好の標的
誤作動により放射能汚染 オーバードーズした六ヶ所
国家暴力 目下冒涜を説く 教科書じゃ消化不良だ 坊や
濃密...。文脈や世界観を統一しながらこれだけ押韻するのは日本語力がえげつないです。これだけの韻に、とても聞きやすく流れるようなフロウが合わさることでとても聞き心地がよく中毒性があります。
先のスガダイローとのコラボアルバムの曲です。すごい。
とにかく志人の曲を聴いていると「なんかすげーーーーー」と圧倒されます。特に韻の密度には衝撃を受けました。おすすめです。