現代美術二等兵の「駄美術」
どうも、たけです。今日は現代美術二等兵というアートユニットの「駄美術」シリーズを紹介します。
ホームページから引用すると、このアートユニットは
彫刻だけでなく絵画、写真など表現方法にこだわらない制作を続けている。
それぞれが目指しているのは「楽しい」「おもしろい」作品たち。
というような人たちであり、彼らが製作する「駄美術」というのは
制作費、完成度にこだわらず、見る人が楽しめる作品。
お菓子の中に”駄菓子”があるように美術界にも”駄美術”があるのではと命名。絵画、彫刻、写真などジャンルは不問の脱力エンターテインメント。
ということです。
ワンアイデアをちゃんと作品として形にしており、その作品も「ワンアイデア」に見合った脱力感があってバランスが程よいです。活動としてはギャラリーなどで展示をされているようですが、サイト上でも2003年から毎月一つ作品を紹介されています。そのアイデアと実装の形がおもしろく、まさしく「駄美術」としてのボリュームでニヤニヤさせてくれます。ほんとにただの「駄洒落」のものもあるのですが、それもちゃんと作品として物があると魅力が整います。作品がたまにガチャガチャになったりしているようで、ちょうどそんな感じの魅力です。
過去の作品は下記ページで紹介されているので、ぜひご覧ください。
(このサイトは少し見にくいです。各作品ページから前後の作品ページに移動できるようにするか、もっと一覧で見れるようにしてほしい...。)
それでは、数多の作品の中から僕が特別気に入ったものを15個厳選して紹介します(作品タイトルが作品紹介ページへのリンクになっています)。
「世界三大がっかり」と呼ばれる、シンガポールの「マーライオン」、コペンハーゲンの「人魚姫」、ブリュッセルの「小便小僧」を融合させた作品
餌に群がる鯉を観客に見立てた作品。昔トリビアの泉で「七面鳥の群れに声をかけるとノリの良い観客っぽくなる」というのがあったのを思い出しました。
ナスカの地上絵の形をした蚊取り線香。シンプルにかっこいいと思いました。
錦鯉のような模様になったシーラカンスの模型。品種改良への皮肉も効いてていい感じです。
こけしシリーズの一つ。こけしと鉄アレーを合体させたもの。見た目の融合だけではありますが、妙にすっきりしています。
こけしシリーズをもう一つ。こけしの大人しそうなデザインとのギャップがいいです。
ダルマシリーズもいろいろあります。ダルマ修行の退屈さに嫌気がさしてぐれてしまったダルマだそうです。
食品サンプルの麺類のやつを絵筆と絵の具で。
セミの抜け殻シリーズ。羽化するところを見ようと思ったらはずれだったとのこと。実際こうなったらかなりショックでしょうね。
セミの抜け殻シリーズ。抜けた後、ちゃんと抜け殻をたたむ几帳面なセミです。
「最近のたばこみたいな」という解説文でおもしろくなりました。
純粋な勝負にこだわっています。
たしかに取りにくいやつあるな~というあるあるネタから、フフッてなりました。
変身家庭。たしかにこういうシチュエーションもあるあもしれません。
漫画やフィギュアによくある連打のエフェクトを平和的に利用し、商売熱心な招き猫に。
以上、現代美術二等兵の「駄美術」の紹介でした。