イタリアンアルティメットダークネス日記

おませな小学四年生たちが綴るわいわいブログ

映画:「アメリ」感想 - 特に、メタニタについて

 どうも、たけです。

 どうせ自分は好きなんだろうな、と思って映画「アメリ」を見ました。案の定そこそこ好きでした。なんだかいちいちおしゃれ、落ち着きつつも色彩豊かな映像、たまに差し込まれる多様な映像とCGにより広がるイメージ。キュートなアメリ、ちょっとブラックでユーモラス、程よいミステリーとそのすっきりおしゃれな解決。よかったです。

 

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 特段「アメリならでは」ということもない演出なのかもしれませんが、「このほどよいメタ具合、好きだな」と思ったのでその話を。ここで言うメタ演出というのは、例えばカメラがだんだんアメリに寄っていくとアメリがふとカメラを見つめて、カメラに向かって(さらにはその向こうにいる観客に向かって)ニタッと微笑んだり何か言ったりするやつです。メタニタです。上記のトレーラーの最後の方にもありますね。これがなんだかとっても好きでした。これは登場人物の目線に乗り移った結果としてアメリと目が合っているわけではなく、完全に「カメラ」「観客」としてアメリと目が合っています。

 

 他の作品などでは「そのメタなんやねん」と思うことが多いので、メタってだけで気に入るもりはありません。メタネタはわりと内輪ウケに近いタイプのユーモアだと思っています(そして内輪ウケは、内輪ウケ)。漫画とかでもよく見ますね。没入感が阻害されるというか、世界観を破壊するだけのことが多いように思います。一方、アメリはそもそもナレーションベースで展開するシーンが多いです。ナレーションというのはめちゃめちゃメタなものなので、そもそも映画全体としてメタ要素が強く、アメリが観客を見るような演出も全く臭うことなく自然になじみます。そしてこれによってアメリの魅力的なニタッが最大の威力で提供されています。突然差し込まれるイメージやCGもそう。そもそもがメタ視点。よきかな。

 

 そんなとこです。

 最後に、逆に「そのメタなんやねん」と思った曲を2つ紹介しておきます。

Chara 「タイムマシーン」

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恋人はもう来ない 時代はもどらないよね
タイムマシーンはこない そんな歌をうたってた

いや、そのメタなんやねん!!

 

スチャダラパーサマージャム'95」

(下記動画は鎮座DOPENESS×環ROY×U-zhaanによるカバー)

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みんなで徹夜あけ レンタカーで
情けなかったねー海パンダサダサで
あれは笑ったなー 行きたいなー また
こんな曲でも流しながら

みんな そそのかされちまう
ついつい 流されちまう
結局暑さでまいっちまう
誰のせい?それはあれだ! 夏のせい

いや、そのメタなんやねん!!