イタリアンアルティメットダークネス日記

おませな小学四年生たちが綴るわいわいブログ

映画:「トレインスポッティング」「T2」感想

 どうも、たけです。

 映画「トレインスポッティング」、および続編の「T2 トレインスポッティング」を見た知り合いが感想を送ってきたので転載します(R15なので小学四年生の僕は見れません)。

 

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 よく名前を聞く映画なので見てみたが、予想以上に良かった。序盤のトイレに潜るシーンでやられてしまった。イカした音楽に、イカした映像、イカれた奴らとイカれたドラッグ...。とにかく各キャラが魅力的で、彼らが何かするのを期待してしまう。そしてそういうときに流れる音楽と映像のテンポの良さ(そしてヘロインの注入のグロさ)にワクワクが止まらない。中毒性があった。

 抜け出そうとしても、仲間は悪気なく自分を逃がしてくれず、またどん底へ引きずり込んでくる。抜け出すために、結局ワルいことをするしかない。結局ワルなのだ。そんなどうしようもない物語なのだけれど、登場人物たちの諦念とともに妙に軽快に物語は進んでいく。彼らが家族と良好な関係でいるのも印象的だった。グレるとかじゃないのである。

 とにかく音楽と映像がよかった。主人公のあの表情がたまらない。「8 mile」のエミネムにも感じたので、ああいう坊主頭のワルが地元に諦念を抱いて抜け出そうとしているときの気だるい表情に弱いのかもしれない。ぴちぴちのTシャツ、かっこよかった。

 

 続けて、続編の「T2 トレインスポッティング」も見た。これリアルタイムで「トレインスポッティング」を見た人が、20年後に同じキャストで彼らの20年後を描いた「T2」が発表されたらたまらんやろうな、と思いつつ。

 かなりよかった。こうなるともうセットで完成やね、という。結局彼らは抜け出せなかったどころか、そこが居心地よかったのである。最初の作品の冒頭の映像のオマージュでT2は締めくくられる。戻ってきた。たまらないね。

 みんながおじさんになった分、前作ほど刺激的な感じはなかったが、その分「変わった部分」と「変わってない部分」の対比がおもしろかった。前作の映像が挿入されるのもそうした部分を強調していてわかりやすかった。

 ベグビーの「時代は変わるが、人は変わらない」というセリフにしびれた。本当にみんな変わってなかった。懐古的であるし、過去に生きている。そういう生き方しかできない。レントンとシックボーイが過去にことをまくしたてて話すシーン、こういうところの映像の作り方がほんとうにすごいと思う。また、レントンが今の世の中についてまくしたてるシーン。「人生を選べ」、彼らはもう選べていない。

 「T2」ではベグビーが本当にやばい災害として登場していてしびれた。大人になればなるほど、ベグビーは本当にやばい。やばすぎる。それらと比べてレントン、シックボーイ、スパッドはずいぶんしっかりちゃんと友達であって、結局いごごちがいい。初めてヘロインをやった時の針も、初体験の女性も、いろんなことを共有してきた彼らの繋がりはあまりにも強固すぎる。

 

スパッドはいいやつ。

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以上、大人になったら見よっと。