イタリアンアルティメットダークネス日記

おませな小学四年生たちが綴るわいわいブログ

おやすみプンプンの魅力

はじめに

 どうも、たけです。久しぶりに会った友人と話していて、そういえば「たけって『おやすみプンプン』が一番好きっていうけど、あれってどう楽しめばいいん?」てきな話を振ってもらいました。Jさんに似たようなことを聞かれた経験を踏まえ、その話を正々堂々と語れる機会はレアなので意気揚々と話したのですが、酔っ払いなりにわりと自分の考えをすっきり話せた気がするので、覚えているうちにいくらか記録しておきます。

 

①チャレンジングな漫画表現

 プンプンは名前もファンシーですし、その外見も写実的には描かれません。青年期には四角錘になったりもします。抽象的で、漫画的です。ペガサスは地球を救っています(これが「おざなり君」や「デデデデ」で昇華されるのはまた別のお話)。まずはそういう、挑戦的な漫画表現を楽しんでほしいです。淡々とした街の営み。からの「プンプンは今日も元気です」のリアルさ、という打撃力を楽しんでみてほしいです。僕は表現的な目新しさにより、読んでる最中ずっと頭に雷が轟いていました。

 

一番みじめでイヤな終わり方を、トゥルーエンドにしたかった。|【完全】さよならプンプン【ネタバレ】浅野いにおインタビュー|浅野いにお|cakes(ケイクス)

 

【考察】おやすみプンプンにおける「黒点」とは何だったのか - 雲を掴むような

 

浅野いにおは、愛すべき登場人物にさえも冷酷である。

 

②熱血漫画

 これが一番言いたい。プンプンはよく「鬱マンガ」として紹介されますが、そんなことはない。「プンプンは普通の男の子」みたいな紹介も嫌い。全然普通じゃないから!

鬱マンガなんて的外れ、僕としてはむしろ真逆の「ボーイミーツガールな熱血青春漫画!!」と思っている。キャラとしてのさっちゃんの熱さを、漫画全面に浴びせていると思って読んでほしいくらい(実際そうでしょ??)。ロマンチストで恋愛や運命とやらに過剰に期待してる人間にとっては、「世界はもっとロマンチックなはずなのに、現実はこうも退屈である、、、憂鬱だな、、、」てきな空腹を感じるもの(たぶん)であり、僕らはめちゃくちゃ熱血に世界に期待しては失望しているんですよ。もっと情熱的で運命的であってほしいと思っている。プンプンでは、本来の現実では望めないような、退屈なことしか落ちていない世界において、奇跡的に激アツな展開を迎えます。ドラマチックですね。羨ましい。激アツ。そのアツさこそが『おやすみプンプン』です。激アツ青春漫画なんですよ。終わり方は残酷だけれど。それでもなお憧れる程に。僕もああなりたい。なりたくないけれど。

 

浅野いにおは熱血。