イタリアンアルティメットダークネス日記

おませな小学四年生たちが綴るわいわいブログ

痔瘻の手術を受けました

 どうも、たけです。痔瘻(じろう)の手術を受けるという珍しい体験をしました。楽しい感じで読んでください。

 

 

 痔瘻が確定するまで

第一波

 昨年11月に出口の背中側に痛みを感じ、腫れがあることに気がつきました。ググると明らかに「肛門周囲膿瘍」で、悪化すると痔瘻になるらしいし、痔瘻はなんかヤバいイメージがあるのですぐ対処することに。近所に肛門科専門の良さげなクリニックがあったのですぐに予約して受診。

 肛門鏡で中を見たり触診したりといろいろされたのち、その周辺の写真を一緒に見ながら説明を受けました。すべて「なるほど」という気持ちで対応。診察結果はやはり肛門周囲膿瘍でした。これは何かの拍子に穴の内側にあるなんとか腺にばい菌が入って、なんとか腺の奥に膿みが溜まり、それが表に向かって侵食してきて腫れた状態です。これが進んで表側に皮膚を突き破ると、トンネル開通で痔瘻になります。そうです、メインアヌスの横にサブアヌスが誕生するのが痔瘻です(膿みしか出てきません)。

 僕の場合は早めに気づいたのでまだ開通してませんでしたが、溜まった膿みを出すためにその場で切開されたため、サブアヌス開通。しばらく共生した後、数週間で塞がって無事にメインアヌス一本の健康なお尻になりました。

第二波

 時は流れ、約1週間前。例の場所に身に覚えのある痛み、そして同じような腫れ。やつの再来です。再発率の高い疾患なので構えてはいましたが、半年おきにこれを繰り返すのか??というだるさとともに早速予約して受診。肛門周囲膿瘍の再発確認とともに「これはもうほぼ痔瘻」という新たな診察結果が出ました。

痔瘻と向き合う

選択

 膿みトンネルの浸食ルートの厄介さには程度があって、幸いにも僕のはシンプルで最もマシなレベルだそうです。前回と同様に切開して膿みを取り除くだけの処置をしたとて、またしばらくすると再発するという膿瘍ループに陥るだけなので、完治のための手術を提案されました。手術といっても20分くらいで終わる軽いやつです。こんなこと半年おきにやってられないので即答でYES。3日後に予約。

手法の衝撃

 痔瘻の治療法はいくつかあるようなのですが、僕が受けたのはシートン法というものです。メインアヌスへのダメージ少なく、かつ再発率も低いという優しい手法。ただそのやり方が衝撃的でした。

というのは、

  1. 体外からサブアヌスにゴム紐を通す
  2. メインアヌスから体外にゴム紐を引き出して輪っかにする
  3. 輪っかを締め付けていく
  4. 徐々にサブアヌスがメインアヌス側によってくる
  5. 合体!!!

で、完治です。

最後はゴム紐が自然に取れるそうです。人体、そんなんありなんや...。正確には「寄ってきて合体」というより「緩やかに切っていく」という感じのようです。一気に切ると肛門括約筋がやられてゆるゆるになってしまうので、ゆっくり切るのがいいらしいです。

執刀

準備

 クリニックに到着したら、まずは抗生物質てきなのを点滴されつつ下剤を使って排便。十分薬が入って大腸もきれいになったところで手術台に移動。もうすっかり慣れたいつものポーズ(横向きに寝転んで膝を曲げ、上側の脚を少し前に出す)を取りつつ、いろいろ貼られたり固定されたり。準備が整ったところで先生が登場して、肩をポンと叩いて「よろしくお願いします」とのこと。「おねしゃす」と返事。いざ手術開始です。

麻酔

 まず「軽い全身麻酔」をするということで点滴に何かを追加。あらがってみたい気持ちも少しありましたが、もし本当にあらがえてしまったら困るので身を委ねてました。するとすぐに効いてきて、深めに酔ったときみたいにどよんとして眠たい感じに(もちろん小学四年生なので酔ったことなどありませんが)。意識は全然あるし寝落ちもしないし話もできますが、とにかく全体的に感覚が鈍って重いんです。次にお尻に局所麻酔の注射。これは少しチクっとする程度。その後はまじで無痛。「いつになったら切るんや?」と思ってるうちに「はい終了」という声が聞こえてきました。麻酔すげぇ。こんなに何も感じないうちに、サブアヌスからメインアヌスにゴム紐を通すというアクロバティックなことをされていたとは。「完全に局所麻酔した状態で指を切り落としていく」という無痛だけどかなり怖い拷問を思いつきました。

 こうして無事に3つ目のピアス開通です。左耳たぶ、右耳たぶ、そしてアナル(韻を踏んでいます)。

術後

 引き続き何かしら点滴したりしつつ、麻酔が切れて安定するまでベッドにて待機。その待機中にこのブログを書き進め、帰宅後即体裁を整えて投稿しているのでこれは謎にごりごりの速報記事です。

 術後1時間ほどして落ち着いてから先生の所へ行って今後の説明を受けました。何回かゴム紐の締め直しをするらしいです。僕の”距離”だと早くて2か月ほどで取れるそうな。そして今どういうことになっているのか写真を見せられたんですが、驚きました。みなさんは「ゴム紐」と聞いてどういうゴム紐を想像していましたか?? 実際通されていたのは「細くて白いゴム紐」とかじゃなくて、「ごつい方の輪ゴム」でした。あのきしめんみたいな形をした「ごつい方の輪ゴム」です。立ち読み防止のためにジャンプを縛ってるあれです。色もあの色です。まさかあいつが通されるとは。

 おわりに

 人類が二足歩行に進化して、心臓とお尻の距離が遠くなった結果、血流が悪くなって「痔」という病が発生したそうです(もらったハンドブックに書いてあった)。座りっぱなしとかで血流が悪くなると痔のリスクが高まるので、特に自粛期間はみなさんお気をつけて。

 手術費用、締めて47000円!!だっっるいっ!!!

 
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