イタリアンアルティメットダークネス日記

おませな小学四年生たちが綴るわいわいブログ

音楽:Sia - Chandelier

ざわです。

今日は僕がドはまりしているおすすめMV(Music Video)の情報をお届けです。

それではドン。


Sia - Chandelier (Official Music Video)

 どうでしたでしょうか?20億回再生されている有名な動画なので見たことがあったかもです。個人的には歌詞よしダンスよしの最高のMVです。まず歌詞の最高さから始めさせてください。詳しく知りたい方はSia Chandelier lyricsでググると歌詞が出てきます。

 冒頭の歌詞の”Party girl don't get hurt. Can't feel anything, when will I learn?"からもう既に熱いですよね。日本語訳すれば「パーティガールは傷づかない。何も感じてはならない。いつになったら私は学ぶんだろう...」って感じでしょうか。パーティーガールとはパーティーにだけ呼ばれる「都合の良い女」もっと言ってしまえば「セフレ」ですね。この二文だけでどんな女の子の歌かバシッと伝わってきますよね。自分が都合のいい女として扱われていることに気が付いて、それに傷ついている。傷ついていることを表に出せば、彼らと遊ぶ楽しい時間が無くなってしまう。だから必死に都合のいい女を演じる。でもやっぱりそんな役はつらくて誰かのやさしさにすがりたくなって傷を見せてしまい、うっとうしがられる。そんなことを何度もくりかえしたんでしょうね...

 そして、さらにこの悲しいパーティーガール像は深堀りされていきます。" I'm the one " for good time call". Phone's blowin' up, they're ringin' my doorbell. I feel the love, feel love." 自分が都合の女と分かりながら、都合の良い女として呼ばれる行為を「愛」と呼んじゃってるわけですね。悲しい...

この後、呼ばれたパーティー会場で"one, two, three, one, two, three...Threw em back, till lose my count"とあるように何杯飲んだかわからなくなるまで飲むんですね。自分が都合のいい女だと気付かせる理性は邪魔でしかないから。(もし自分に乾杯の音頭をとる機会があればこの歌詞を引用して「何杯飲んだかわからなくなるまで飲みましょう!」と言いたいな。と妄想しています。)

 ここまで悲しい愚かな女に対する描写ばかりで、タイトルの「シャンデリア」の煌びやかなイメージが全くないのですがサビの冒頭でやっとこの二つが接続します。

”I'm gonna swing from the chandelier, from the chandelier. 

 I'm gonna live like tomorrow doesn't exist, like it doesn't exist.

..."

外国ではパーティーがめちゃくちゃ盛り上がるとシャンディアにぶら下がるらしいです。理性が戻ってきてしまう明日が存在しないかの様に、ただひたすらこの一瞬だけを生きていたいんだそうです。やっぱり後悔することは分かっているんですね。分かっているけどやめられなくなっている...

 この曲はこの後もメロディーの後悔とサビの陶酔を繰り返していきます。依存の構造になっているわけですね。表面的には都合のいい女について歌ってますが、酒や薬物などの依存全体を歌っています。依存のどうしようもなさを的確に表現していること、依存中のハイな状態をシャンデリアで表現する比喩のおしゃれさが僕の大好きポイントです。

 

 次に少しですが映像についてです。

 映像では少女が踊っていますが、この少女は11歳(当時)のMaddie Zieglerという子らしいです。性に未分化な11歳の少女が到底味わうはずがない「都合のいい女」の陶酔と後悔を見事に表現していて、この少女の圧倒的な才能が如実に表れています。子供の圧倒的な才能いいですよね... 最後の作り物の笑顔のところもめちゃくちゃぞくっとしてしまいました。

 振り付けも秀逸で歌詞とものすごくよく一致しています。サビの始まりの"I gonna swing... " の部分の踊りだけが華やかで美しい動きになっており瞬間的な陶酔をうまく切り取っています。そのほかの部分は倒れこんだり体を激しく動かしたりと、もがくような動きに近く、激しい後悔が伝わってきます。

 

以上おすすめMV情報でした。