イタリアンアルティメットダークネス日記

おませな小学四年生たちが綴るわいわいブログ

今月のいいね 2019年2月編

 どうも、たけです。今月SNSなんかで気になったものをざっくり紹介していくコーナーです。2019年2月編。

 

LAアートショーでの誰かの作品

  作者を突き止めず「誰か」としていて申し訳ないです。おそらくマジックミラーを使って外から内は見え、内から外を見ると鏡になるようになっています。そして内側に電飾を仕込んでいます。鏡は多くの物語で異世界への入り口のモチーフになっているだけに、このシンプルな構造で不思議な空間を突如そこに作り上げたのは素晴らしいですね。

 

 

古川機工「SWITL」

www.furukawakikou.co.jp

  ただただすごい。ケチャップやマヨネーズのような粘性のある液体を、形を崩さずに見事にすくいあげる装置です。こういう演出という演出もなく、ただそのパフォーマンスの圧倒的すごさを見せつけるだけでもはやエンターテイメントになっているものに憧れます。

 

荒牧 悠さんの作品

 荒牧悠(@shakemaki)さんの作品だそうです。2次元と3次元が入り混じったようなのは好きですが、これもなかなかおもしろい。3次元のオブジェクトが2次元の影を作り、それが3次元に立体視される仕組み。もとの3次元のオブジェクトよりも影の方が立体的かつ躍動的に見えるのが非常におもしろいです。

 ヘッドマウンドディスプレイを用いたVR技術によって多彩な立体映像が楽しめるようになった現在、このようなシンプルな構造で立体視を楽しむのはおしゃれに感じます。まだやり残したことがあるよ、と言われているような。

 

BLACKPINKのファン作品

www.instagram.com

 BLACKPINKのライブ映像にファンがイラストを重ねたもの。かなり上質。snowやtiktokはこれの自動生成を目指してるだろうし、実際のLIVE演出でもこれを肉眼で見れるようにするのが目標かもしれません。こうしたエフェクトの威力を見せつけられた良き動画です。この映像をパッと見た時は肉眼でこうなるのかと思ってびびりましたが、今の技術では何もない空中に絵を描けないし、髪の毛の揺れまで含めた精度でリアルタイムに人体形状を計測することはできないので、そりゃ後から加工したものだよなと落ち着きました。

 ちなみに、再帰性反射材を使って衣装やオブジェクトの形状をリアルタイムで取得し、その形状に合わせたプロジェクションを行う演出を2013年にはライゾマティクスがやっているので紹介しておきます。

www.youtube.com

 

Cassettify

uxted.com

 カセットテープ型のジョークデバイスWi-Fiで音楽データを送り、磁気ヘッドからアナログ出力することでラジカセから再生できるというものです。既存のアイデアっぽいし製作の完成度が高いとも思わないですが、「デジタルとアナログの融合」のようなテーマは好きなので何かのヒントになるかも。バッテリーをもう少し大きくして2時間くらい再生できるようにするだけで納得感が跳ね上がると思います。

 

日本橋高架下R計画

vimeo.com

  7年前の作品らしいです。アニメめっちゃいい。

 

顔自動生成AI

japanese.engadget.com

 人の顔写真を自動生成するシステム。漫画家がモブを描くときにめちゃめちゃ重宝しそうです。生成システムと識別システムを競わせて精度を高めるGenerative Adversarial Networks(GAN)というアルゴリズムを使用しているそうです。研究において、インパクトのあるデモンストレーションをかませるかというのはかなり重要ですね。

 よくSFで「ロボットの人権」みたいなテーマがあると思いますが、自動生成された顔の「肖像権」について考えることもあるんでしょうか。例えばこの顔でアイコラ作るとか。アニメや漫画的な人物画とは異なるあまりに写実的な「人物イラスト」と向き合うとき、同じ「実在しない顔」でも感情の動き方が変わってきますね。