イタリアンアルティメットダークネス日記

おませな小学四年生たちが綴るわいわいブログ

テラスハウス2019-2020 第16話 感想

 どうも、たけです。新カテゴリー「テラスハウス」です。

 僕はテラスハウスの大ファンでして、遡って(Netflix移行後の)全ての感想をそのうち書こうとも思っていますが、とりあえず現在進行中のシリーズ「テラスハウス2019-2020」の第16話について、特に香織と翔平(敬称略)の関係にグッと来たので、感想を書こうと思います。

※ 僕は全住人の幸せを願いながらテラスハウスを見ています
※ 以降の「誰それは~と思っているのでは」みたいなのは全て僕の勝手な想像です

 

 

翔平について

 まず、翔平について。彼の仕事観や生き方は、圧倒的な仕事強者であるスタジオメンバーには批判されがちですが、僕は実にイケてると思います。将来の目標からトップダウン式にやっていくのではなく、今やりたいことをやってボトムアップ式に生活を成立させていくような、そんなスタイル。その肯定によって救われる人も多いと思います。ただその説明の時に言い方がきついことで反感を買うのは本当にもったいない...。翔平がやろうとしている仕事が「役者」や「物書き」みたいな、クリエイティブで競争が厳しそうな印象のものだからより反発があるのだとも思います。でも翔平が「もっと仕事で上に行きたい」みたいなことを言ってるのなら別なのですが、現状に満足している翔平に対して勝手に「もっと上を目指せ」「もっと努力/苦労しろ」と言ってるような意見は的外れに思います。努力が趣味の人間のその勝手な趣味を押し付けないで。

 第15話における、ルカとの会話での「結局仕事なのかね」という指摘もめちゃくちゃしびれました。自由で、ゆるくて、周りの人を楽しませれて...。翔平さん、かっこいいっす。

香織について

 素敵な人ですよね。仕事ができて、気が利いて、相手のことを尊重出来て、それでいて気さくで。それでも(それが故に)いろいろ悩みを抱えていらっしゃる。(刀削麺のように)アウトプットばかりでインプットが少ないという悩みも、あーーって感じです。

 彼女が「翔平に憧れる」と言っていた気持ち、なんとなく僕もわかる気になっています。自分の「優等生性」に少しばかりコンプレックスを抱いてる人にとって、ああいう何にも縛られずに自分のままにのびのび生きている(ように見える)人ってめちゃくちゃかっこいいんですよね。そういう人に反射して見えてくる自分の媚びたフェイクさが恥ずかしくなる。

 香織さん、よくあるパターンで言えば、個展が終わったタイミングで卒業するとかありそうなもんでしたが、実際には卒業の気配すら見られないのはやはり翔平に対する未練があるからなんでしょうか。

プレイルームでの翔平と香織

 めちゃめちゃグッときました。「香織には婚約者がいるらしい」「翔平には彼女がいるらしい」という噂(共通の知人、なにしてくれてんねん)をお互いが気にして、でも本人には聞かず、身を引いていたということ。お互いにお互いをリスペクトしてきたからこそ、相手の在り方を尊重したくて、そこに踏み込むことができず、そんな距離感になっちゃったんですかね。くぅ〜。こういう噂って「テラスハウスに出るにあたって表向きにだけ別れた」という推測ができるから信憑性増しちゃうんですかね。それでもやっぱり消せずにくすぶっていた気持ちがあり、それを今回伝えあうことで二人の関係が大きく展開したように思います。

 香織の「翔平が気になるからマネジメントやめてもらった」という健気な告白。翔平の「セックスはしまくってるけどね」という発言を軽く受け入れる香織さん。翔平の魅力はそういう何にも縛られないところですからね。信頼関係とリスペクトによって成立する、めちゃめちゃグッとくる高度なやり取りでした。

 二人が付き合うとかになるのかわかりませんが、二人の関係が良好であることを応援しています。

香織と春香との会話

 これは未公開映像も見てほしいです。翔平と春香がデートした回(たぶん5話)の放送を見たことがきっかけとなっています。このとき翔平は「春香みたいにズバズバ言う方がいい」てきなことを言っています。これを見て香織は「自分はそうじゃない」ということで刺さったと言っています。ここで現れる一つの選択肢として「翔平に気に入られるためにズバズバ言うことにする」という考えもあると思います。しかしながら香織は「翔平が堂々と自分らしくいること」に憧れているわけで、「気に入られるために自分らしくないこと(ズバズバ言うこと)をする」というのは彼から学んだ在り方と相反するわけです。これによって「翔平に好かれたい気持ち」と「翔平のように自分らしくいたい気持ち」が衝突しうることになります。その上で、香織は「ズバズバ言わないのが自分らしさだ」と言って後者を優先するわけです。こういうところからも、香織の翔平に対する想いが単なる「付き合いたい」ではなく、「人として尊敬して憧れている」という誠実な気持ちであることがわかります。

 また、「誰に相談していいかわからない」というようなことを言っていましたが、これは「(ほんとは翔平に話したいけど)」というカッコつきのように聞こえました。

ルカの夢

 さて、もう一人の重要人物、ルカ。もう止まらないですね。ルカの言う「小学生レベルって言われるけど」の「小学生レベル」は世間で言う「幼稚園児レベル」で、ルカの言う「自分のはもっと考えてる」は世間で言う「小学生レベル」なのかも。ルカの認識が数段ずれてるせいで、周りの感想に対してルカの認識が噛み合わない。

 ルカに対して思うことは、夢問題です。これはテラスハウスでたびたび表出する大きなテーマですよね。どうなんですかね、ルカは、夢を具体的に叶えたいんですかね? 一括りに「夢」といっても、その内実というのは多様です。実際に叶えるつもりの具体的な「目標」としての「夢」もあれば、漠然とした憧れとしての「夢」もあるわけです。最初の東京編ではタップこと雄基が夢の実現に具体性を求めてめちゃめちゃ引かれた(dream police事件)のに、今回はルカが夢の実現性のあいまいさで怒られている。結局のところ、dream police事件での批判は「美月だって頑張ってるのに」という視点であって、ルカに対しては「もっと頑張れよ」ということなのだとすると、「みんな夢を叶えるために努力すべき」という価値観の中でやってただけということなのか。スタジオメンバーが仕事強者ばかりであることが最近きつい。

 例えば「お金持ちになりたい?」って聞かれて「お金持ちになりたいなー」って言った途端に「じゃあお金稼ぐためにちゃんと努力してる?そんなんじゃお金持ちになれないよ?もっとしっかりしな!」って言われたらしんどいと思います。それと同じ感じじゃないですか?「ルカは将来どうなりたいの?」「マーベルになりたい」「じゃあそのためにちゃんと努力してる?そんなんじゃマーベルにはなれないよ?もっとしっかりしな!」って。「夢を叶えるために努力しないといけない」とか「夢は否定したらだだめ」とか「夢は応援しないとだめ」とか、そういう観念によって変なことになっています。夢を夢のまま抱き続けることを許容する道だってもっと尊重されていいじゃない。(ルカが実際に夢をどう考えてるのかはわかりません)。

 ルカが本当のところでどうしたいのかはわかりませんが、ルカの視点からいろいろ考えてアドバイスする必要があるのかなと思います(めちゃめちゃ難しい)。その辺はケニーさんの卒業インタビューでの言及が温かかったです。ルカの良いところにもっと注目したい。

  これは余談ですが、ルカ、ジャニーズとか入れてもらわれへんのかな。とりあえずモデルとかやったら良さそうなものを。 

 

 以上、テラスハウス2019-2020 第16話の(一部の)感想でした。住人のみなさんの幸せを願って...。