イタリアンアルティメットダークネス日記

おませな小学四年生たちが綴るわいわいブログ

キングオブコント2020感想 ~空気階段LOVE~

 どうも、たけです。少し遅れ気味ですが、しみじみ「キングオブコントよかったなぁ」みたいな気持ちがチャージされてきたので書きます。

 一番応援したのは空気階段、一番面白かったのはニューヨークの二本目、ジャルジャルの優勝には文句なし、という印象。空気階段の二本目が見れて本当に良かった。審査員の面子に不満はあるが、いつも結果を見ると納得できるので複雑な気分である。

 

滝音

 審査員の「最初を超えるおもしろさが後半無かった」てきな評価は印象的だった。そういうことなんやなぁ。

GAG

 松本人志の「テグスを使うのが嫌い」という評価が印象的だった。M-12019でのニューヨークに対する「笑いながら突っ込むのが好きじゃない」に次ぐ「仕方なさすぎる評価」である。でもこれはなんだか深い。コントだから音響や照明など外部からの演出があるの当たり前なのだけれど、物理的にテグスで操作するというのは第三者の存在が見えるすぎる感じがするなと思った。

 セットをどのくらいリアルにするかとか、パイプ椅子だけで表現するとか、そいう舞台演出的な美学みたいなものはあると思うが、「スタッフがテグスを引く」というのはそういう意味では一線を越えていたのかもしれない。

 

日本の社長

 おもしろかった。それ以上にHY「AM11:00」が懐かしすぎた印象が強い。ラップパートの入るタイミングとか、完璧すぎる選曲だった。

 

空気階段1本目

 ラジオが良すぎて大好きな二人、かなり応援していた。一本目はわりとキャラを押し出しつつ、伏線回収的なことをちゃんとやった技巧的な部分のバランスで良かったように思う。1本目の時点ではそこまで爪痕は感じなかった。

 

ジャルジャル1本目

 おもしろかったけど、そこまでの爆発は感じなかった。ジャルジャルっぽいなぁという印象。好みの問題です。

 

空気階段二本目

 最高だった。空気階段はラジオでも「サラリーマンじゃない人にインタビュー」みたいなコーナーをやっていたり、そういう人たちへの愛がある。そもそも鈴木モグラがそういう人間である。そういうバックグラウンドに裏付けされた愛が伴って、人(ニン)がはまった良コントだったと思う。水川かたまりが何故くず芸人鈴木モグラと組んでいるのか、その解を示されたコントだったようにも思う。鈴木モグラは愛される。かが屋のいいところに空気階段の個性をハイブリッドしたようなコントだったように思う。そう思うと去年の決勝のネタはそこまで人(ニン)がいかされてなかったな。

 ある意味ではボケてないというか、そういう世界観の中でただ成就していった恋愛ドキュメンタリーを見せただけとも言えるが、そこは鈴木もぐらの適性がハマりすぎてある種の感動を視聴者に与えたように思う。

 あとラジオでも言っていたが、水川かたまりの女装に気合入りすぎ。マドンナ感があった方がおもしろいネタなので女装をしっかりするのは正解なのだろうな。今後空海階段が大衆に受け入れられていく流れとして、女装のクオリティで評価されるのは悪くないと思う。

 空気階段のラジオは去年のキングオブコントで面白かったのを機に聞き始めたが、この度1年前以前の聞いてなかった分を初回から全て遡って聞き始めた。最高。これについてはまた後日書こうと思う。

 

ニューヨーク2本目

 おもしろすぎた。あとから振り返ってかみしめる程、よりおもしろく感じていく本当にいいコントだったと思う。まさしく緊張と緩和というか、ヤクザ的な世界の緊張感と、髪型が微妙というしょーもなさのバランス。それが本当によかった。王道っちゃ王道だけどよくこんなん思いつくなぁという。紙に書いて説明しますて。

 下記動画の中で裏話が語られているが、ドリルがちゃんと回るようにしたとか、火薬使ってみたかったとか、そいういうある種無邪気なコント好きさみたいなのもポップさに表れていたと思う。

youtu.be

 

ジャルジャル二本目

 ジャルジャルらしいなぁという印象はあったが、そこまではまらなかった。単純な馬鹿らしさというか面白さがあったが、技巧的かというと何とも。M-1などではある種技巧というか仕掛けで魅せてきたジャルジャルが、毎日更新でアホほどネタをやってきた中でこれを選んだということには味があるなぁとしみじみ思った。

 

 結果、ハナコかまいたちが優勝した時ほどの圧倒的な爆発はなかったものの、それぞれの組がいい味を出していていい大会だったと思う。芸人の皆さん、ありがとう。